面白いボドゲを宣伝したいんじゃ!

 自分は大学時代非電源ゲーム研究会の会長を一度務め、今も隔週で新規ボードゲームを友人たちと徹夜でプレイするぐらいにはボドゲに飢えている人種です。今回は面白さの共有も兼ねて特にイイねしたいボドゲを挙げていきたいと思います。

 

 

宝石の煌き

 6種類の宝石を元に、得点や宝石の出る土地を買って、目標得点を目指すゲーム。

 

 このゲームを面白そうに説明することはできない。自分はこのゲームのパッケージやコンポーネントにルールを見ても楽しそうには見えなかった。プレイ動画を見ても、シンプルだな。楽しいのかこれと感じた。

 

 やってくれ

 

 このゲームは拡大再生産カテゴリのゲームにして、全てが完成された至上のゲーム。スコア評価したのであれば、100点を付けざるを得ない作品。(内訳 加点100点、減点0点)どうやってここまでミニマルなゲームにプレイヤーがやりたいことを全て詰め込めたのか不思議でならない。

 

 夢の中で神にゲーム作りの答えを教えてもらったのか?

 

 セッティング3分、片づけ3分、プレイ時間40分。ダウンタイムほぼ無し。ランダム要素はほぼない上に、妨害されてもギスギスしない。

 

 拡大再生産ゲームの最適解はこれだと魅せられるお勧めの一作。

 

 

 

サイズ ―大鎌戦役―

 サイズは王道を行く戦略シミュレーションボードゲーム。海外製のターン制戦略シミュレーションゲームのどれかを想像してくれればそのイメージで間違いない。

 

 戦略シミュレーションはゲームバランスが良好なら基本的にすごい面白いが、別の人のターンの待ち時間がネックだ。ゲームの内容が複雑になればなるほど考えることが多くなるし、各人が長考したいタイミングはどうしてもずれてしまう。一度冷めたゲームを温めるのは困難だ。

 

だがこれは……。

 

 ダウンタイムがほぼない奇跡の戦略ゲームだ。

 

 これはおかしい。箱の中にはフィギュアやカードがいっぱいある。システムは戦闘、開発、生産、徴兵など様々な要素がある。ボードにはコマを大量に配置する。こんなの待ち時間があって当然だ。

 

 しかしこのゲームはそうならない。もう俺のターン?まじ?となる。また、試合途中で勝利できる術が無くなり、この後ずっと暇になることもない。

 

 システムも良い。このゲームは戦争の真意を体験できる。人殺しは戦争の主ではない、富と資源の獲得のための戦争が待っている。それはゲームとして遊ぶのであれば、我々の先祖が続けてきたように、とても面白いことだ。

 

 最初から最後まで、一心不乱の戦争を楽しめる大傑作だ。

 

 

 

テラフォーミング・マーズ

 戦争は糞。平和こそ最高。資源をめぐって殺し合いなんてよくない。私は常にそう考えている。殺しあうことなく各人が楽しめるシミュレーションがやりたい。そんなあなたにもお勧めなのがこのゲームだ。

 

 テラフォーミングマーズは誰が一番火星を開拓して勝利点を稼ぐかを競う企業間競争(戦争)ゲームだ。このゲームはお金を使い生産できる資源を増やし、その資源を使ってお金をさらに稼ぐ再生産ゲームだ。

 

 この手の作品は他のプレイヤーとやりたいことが競合してリソースを醜く食い合う問題があるが、このゲームはやれることが多いため全員が別のルートを利用して一位を目指すことが出来る。各人が異なる手法で俺TUEEEEを楽しむことも可能だ。

 

 実際にやることも火星を開拓し良い星にするために、木々を生やしたり、水を発生させるために核落としたりと、良いことをしているので善方向にいい気分になれる。

 

 周回性も高く、カード233枚の効果が全部異なるというふざけたシステムが、ゲームを飽きることなく何度も回せる深みのある神ゲーだ。

 

 ゲーム終了時に、緑豊かで都市が繁栄するする美しい火星のボードを見ていつも思う。

 

 

このシマじゃ、もう稼げんのう。

 

 

 

ブラッドレイジ

 生産は悪い文明。楽しい戦闘だけしていたい。楽しく生きていたい。俺こそが世紀末だ。そんなあなたにお勧めなのが本当に何も生まない戦争ゲーム。ブラッドレイジだ。

 

 このゲームでは勝利の栄光を掴むために、戦士たちがマップ上の資源を略奪する。略奪した資源でさらに強い戦士を生む。資源を独り占めされないために各プレイヤーの戦士が集結し殺し合いを行う。勝ったプレイヤー以外の戦士はヴァルハラへ行く。勝てば勝つほど行動力が減るので次の戦いでは負けた側が有利になる。そして……。

 

 みんなヴァルハラへ行く。それこそが名誉だと言わんばかりに

 

 ボドゲをプレイしていて私はこの戦争に疑問を覚えた。戦争とは何かを得る為のリソースの競合だと思っていた。だが、名誉とかいうふわっとしたもののために戦争するのは何かがおかしいと。

 

 だが、いつか気づく。名誉こそすべてだと

 

 頭の悪いプレイを続けることで戦士(プレイヤー)たちは考えるのをやめて、世紀末に至る。この世界は最高にイカレテいるが、真面目に生きようと考えても……。

 

 ラウンドごとに世界自体が滅びていくので無駄だ。滅びる世界には名誉しか残らない。

 

 

ギャラクシートラッカー

 リアルタイム宇宙船を作ろう。

 

 ルールはシンプルだ。リアル砂時計で時間を計測し、時間切れ(5分ぐらい)までにタイルの山から宇宙船のパーツパネルを自分のボードに繋げて最高の宇宙船を作ろう。タイルの山は全員共通財産なので、すごい速度でいいパーツは消えていくぞ。時間が尽きたら全宇宙船は同時に宇宙の旅に投げ出されるので生きて帰れることを祈ろう。

 

 初回プレイの生還率は【あなたのセキュリティクリアランスでは表示されません】

 

 限られた時間で作ったものが粉々に砕けるのは、積み上げたドミノを倒すことのような喪失感に伴う爽快感が気持ちいい。アクション系のパズルが得意不得意を問わずに、スコアよりもみんな砕けていく宇宙船に夢中になれる。年齢問わずサクッと楽しめる名作だ。

 

 

 

終わりに

 ここに書いてあるゲームは基本的に買って損しないほど出来のいいものを選んでます。買わなくてもボードゲームカフェでもプレイできるので、非売品の友人とともにプレイしてこの面白さが共有出来れば幸いです。